現在育成中のイチジクで『ディグレド(ディグリード)』という品種があります。
私が動き始めて最初に注文した苗のうちの一つでして、7月初めに鉢上げしたものです。
購入時期が少し遅くて、6月末までポッド苗の状態で成長が止まっていたので、通常の成長サイクルより2か月ほど遅れています。
なので今年は、来年以降を見据えて枝を伸ばすだけで実の収穫は予定していませんでした。
ですがこのディグレドという品種、なかなか成長が旺盛です。
おそらく樹勢が強い品種なのでしょうけれど、一方で実もたくさんつけてくれます。
ディグレドはぐんぐん枝が伸びて実もたくさんつけてくれて、さらに期待糖度が23度程と高く果実もそこそこ大きくなるという、なかなか期待できる品種です。
苗を探し始めた段階では知りもしなかった品種だったのに、一躍、当ファームのエース候補です。
枝葉の旺盛な成長に合わせて実も膨らみはじめ、8月の1か月間で冒頭の写真くらいの大きさまで成長してきました。
シンプルに考えて成長が2か月遅れなら、通常は8月後半に熟すのだから、これは10月の後半にギリギリで実が熟すかもと淡い期待を持つに至りました。
やっぱり早く食してみたいですものね。
ただここ最近(9月後半から)の気温低下で、一番果の膨らみ方が遅くなっています。というか全然大きくなっていないように見えます。
小さな実は次から次へとできてきて、ほとんど摘果しているものの一部残した実は膨らんできているのですが、一定以上の大きさでストップしているように感じます。
来年以降のために剪定をしていないので根域に対して枝が伸びすぎているのも原因の一つかもしれません。
当初見込みの10月後半まであと3週間ほどとなりましたが、ディグレドを今年食すことができるのかどうか、気を揉みながら見守りたいと思います。