ビオレ・ソリエスを試食して感じた白いちじくとの違い

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定植1年目の当ファームいちじく園の状況でございますが、西洋イチジクの果実が毎日熟してくれていて、何かしらのイチジクが収穫できております。

昼間でも肌寒くなった10月下旬に差し掛かった現時点でも、これまで一度も収穫できていなかった品種が熟れてきてくれて初収穫に至るケースがでてきております。

一方で早生品種といわれる「はざまいちじく」は葉が黄化して実の成熟も極めて遅くなり、出荷できる数が採れなくて今期終了となっているところが多いです。

昨日は晩生といわれるビオレソリエスが採れました。

味もバランスがとれていて、率直においしいと感じました。
見た目も綺麗な黒で良い感じです。
ビオレソリエスを推進する地域が多いのも頷けます。

最近はYouTubeなどでビオレソリエスよりも甘い品種として白いちじくを推しているケースも見受けられますが、確かに甘さや口の中に広がる香りといった面では白いちじくが優れているように感じます。

(↑飛びぬけた甘さはないと書いていますが、十分な甘さがありました。)

一方で味の奥行きというか、酸味とのバランスといった点ではビオレソリエスやロードスといった色が着く品種の方が豊かであるような印象を受けます。

例えるなら、赤ワインと白ワインとの違い(赤ブドウと白ブドウとの違いとも言えましょうか)のような感じがします。

あ、そういえば今回のビオレソリエスが収穫できた日の夕方、今度は白いちじくのドリーミースイートが初収穫できました。
このドリーミースイートは白いちじくでありながら甘さよりも味のバランスがとれたおいしい品種でした。
ですから「白いちじく=極めて甘い」というわけでもありません。

赤紫に色づくモント・ファベットなんかはものすごく甘い品種ですしね。

いちじくは奥が深いですね。
沼にはまらないように注意しなくては。。

Yuki-Izumi

Yuki-Izumi

松山⇒東京&千葉埼玉⇒松山など色々なところを渡り歩きながらまんのう町という田舎町に流れつきました。
流れ着いた先の義実家は20数年前まで古くからの専業農家でしたが、先代の急逝によりほぼ途絶。その状況でありながら細々とイチジクの樹は受け継がれていたところでした。
休耕地の活用を目指して令和3年度香川県立農業大学校技術研修科修了。
令和4年度よりイチジクと野菜の生産・出荷を開始しています。
農業大学校では本当に多くのことを学べ、特に農薬防除や衛生管理の分野は多くの時間をかけて学ぶことができました。
基本を大切にし、『農家自身が食べる農作物を食卓へ』お届けいたします。

過去には不動産鑑定・仲介、税理士事務所を経て、1級FP事務所を松山城の麓で経営し、並行して経理代行の仕事を営んできました。
いずれ農業と今までの経歴を絡めていけたらと考えています。

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