いちじくでたくさん実がなる豊産性品種はどれか?
この問いに確実に名前が上がる品種は、
バナーネ
(別名ロングドゥート、バローネ)
でしょう。
1年目からぐんぐん枝が伸びて、さらに次々と実が熟してきます。
最初の頃は熟れ時もわからないまま鳥につつかれるわ、収穫しきれずに蜂の侵入を招くわという残念な事態にまで陥りました。
※いちじく畑で絶対に気を付けることは、不整形の果実も含めてかならず収穫すること。でないと大型の蜂がいちじくの実を食べに来て一日中果実に食らいつき、畑に入れなくなります。
この品種の欠点としては1年目のように樹が若いとまったく甘くない果実が採れるということでしょうか。
最初の頃は、「わーい。バナーネがたくさん実ってる😄」
と喜んで収穫していたのですが、食べてみると全然甘くなくて(というか味がない)、食感だけがネットリしていて、正直言って「マズい」です。
味見しては「うえー。これもダメか↷」と吐き出してしまいました。
そんな初期の状態ですから当然、収穫意欲はダダ下がりでバナーネが次々に熟れてきていても全く採る気になりませんでした。
バナーネを採るくらいなら同じ1年目でも甘い実がなってくれたロードスを採ったりしていましたね。
そんなバナーネですが、秋に入り気温が下がってきたこの頃になって、実が甘くなってきました。
色づきもしっかりと赤くなり、見た目にもおいしそうに熟れるようになりました。
「これは売れるぞ」
と判断して、飲食店向けのファーム定期便にバナーネを加えて発送しました。
箱にスペースができていたので試供品としてロードスも併せて。
どのような感想をいただけるのか、今からわくわくすると同時に気に入ってもらえなければどうしようという不安な感情が入り混じります。
これからどんどん『はざまFiggy』のイチジクを出していきたい。
そう感じた今日この頃でした。
※『バナーネ』の呼称につきまして、よく商標があるから使ってはいけないというお話を耳にしますが、下記内容により私は果実販売において用いるのは特に問題ないと判断しております。
1.「バナーネ」という商標は2017年2月24日に権利抹消を受けていること
2.そもそも上記商標は「イチジクの苗木」で登録を受けていること