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労働保険加入の経緯
6月に入り、アルバイトを雇用することになりましたので、
先日、労働保険成立(加入)の手続きを電子申請で行いました。
私は以前、事務所を経営していたときにもパートを雇っていたので労働保険に加入したのですが、そのときは電子申請の手続きの煩雑さに音を上げて歩いてすぐの労働局へ、そこで丁寧にヒアリングを受けながらあっという間に手続きが終わってしまった経験があります。
今回も労働局へ行くのが手っ取り早いかなと思いましたが、ここは田舎のまんのう町。労働局は隣市の丸亀にあるのです。
「ナスの世話が忙しくて足を運ぶ暇が無いや」
e-Govを使った電子申請は難解。javaに注意
ということで、今回は電子申請で行うことに 。
e-Govを久しぶりに開き、これまでの経験を生かして(保険料の確定申告は電子申告でしていたので必要なソフトが入っている)申請書に情報を入力していき、最後はマイナンバーカードで電子証明&PINコード入力。
最後のPINコードとは署名用の6桁以上の暗証番号の方だそうです。
PINコードなんて言葉でわかる人はいるのでしょうか?用語は統一運用してもらわなければ困りますね。
あと個人限定で引っかかるところと言えば、javaをローカルにインストールする必要がありまして、これができていないと途中でエラーが出て進めなくなります。(社労士さんは専用のソフトがあるので関係ないらしい。だから社労士さんはこのjavaに関するエラーを知らない人が多い。)
ブラウザでjavaが利用できなくなった結果、ローカル対応になったのですが、私が見たマニュアルはまったく対応できていない。。。
できない方、言っていることが意味わからない方は労働局へ行った方が早いです。
マニュアルが時代の流れについていけていないので、スムーズにできるわけがないのです。
任意適用でも当然『加入』する
私のファームの場合は『任意適用』で入らなくてもよいとされているのですが、現場作業は捻挫や切り傷をはじめとした事故リスクが高いですし、他の業界が当然に労災に入っていて通勤中の事故も補償されるのに対して、小規模事業に従事する人は補償されないというのは個人的に嫌なので、『当然入る』という判断をしています。
後日、労働局から電子申請について電話がありまして、「規模からして任意適用で入らなくてもよいのだけど、加入するということで間違いないか?」という確認がありました。
また、「農業の場合は手続きに時間がかかるので少々お時間をいただきます」とも言われました。
小規模農場でも人を雇っているケースはかなりあるのですが、労災に加入している割合ってどのくらいなんだろうと考えたりもしました。
労災保険料率の高さに愕然
そして、話はお金の分野へ。
労災保険料は全額事業主の負担です。従業員の負担はありませんのでご安心を。
そして保険料率は業種によって異なってきます。
(ここまではFP1級者として承知していました。農業は高いということも一応。。)
私が以前人を雇っていた時の業種は事務系のサービス業なので労災の保険料率は1000分の3、つまり0.3%です。
それが農業になると1000分の13、つまり1.3%です。
その差はなんと4倍超。
「うへぇ。こんなに違いがあるのかぁ!」
思わずPCの前で唸り声をあげてしまいました。
これまでは労災の保険料0.3%なんて必要経費としては無視できる程度の金額でしたが、これが人件費の1%を超えてくるとなると意識せざるを得ないですね。
従業員が安心して働ける環境を目指して
今回は従業員のセーフティネットである労働保険(の中の労災保険)について環境整備に取り組みました。
これから当ファームを人に支えられた活発な事業所にしていくために、利用できる制度は利用し、取り組める安全への仕組みは可能な限り導入して、ケガが起こりにくい職場環境づくりと、万が一の事態が起こってしまった時のセーフティネット構築を心がけています。
今回は1級ファイナンシャル・プランニング技能士であることを垣間見せるような、少しお堅い話となりましたが、当ファームの労働環境への取り組みの一端をご紹介いたしました。