夏からケール×ブロッコリーの掛け合わせ品種であるケロッコ®の試験栽培をしております。
その隣にはブロッコリーも栽培していて、最初はブロッコリーとほとんど同じだなぁと感じながら育てておりましたが、徐々にケロッコ特有の様相をみせてくれるようになりました。
目次
ケロッコとアレッタの違い
ちなみにこのケールとブロッコリーを掛け合わせた品種ですが、ケロッコのほかにアレッタがあります。
西日本ではケロッコが多いような印象を受けております。
ケロッコは住化農業資材株式会社(大阪府)の登録商標(第6066489号)です。
品種登録は無く、商標の登録のみとなっているもようです。
アレッタは農林水産省への登録品種(登録番号20556)となっております。
どちらもケール×ブロッコリーからできた作物なのですが、学校の先生に育てている方がいらっしゃったので聞いてみたところ、掛け合わせる元であるケールもしくはブロッコリーの品種が違い、別物であるとのことでした。
私はアレッタをまだ見たことがありませんが、写真を見る限りでは少し違いがあるように感じます。
葉の形とか、花蕾のつき方といった部分ですかね。
じわじわと広まりつつあるケロッコ
先に少し触れましたが、私たちの地域では『ケロッコ』が広がりつつある傾向が見受けられます。
これはこの辺りの農業生産者が大阪をはじめとした近畿圏とのつながりが強いことに由来するように感じております。
なによりこのケロッコ、おいしいですね(^^)
いい感じです。
ケロッコの栽培と味
さて、栽培についてですが、私は種から育苗した後、畑に定植して育てましたが、夏場の苗の管理と植付け後の青虫・アブラムシ対策さえきちんとできていればブロッコリー同様、それほど手がかからない育てやすい作物だと感じております。
味の方はブロッコリーとほとんど変わらず、「小さなブロッコリーだよ」と出されれば違いに気づかないくらい、味は似ています。
ブロッコリーとケロッコの外見上の明らかな違いは葉っぱの部分です。ケールのように(?)ちじれている方がケロッコです。
ケロッコはケールの性質が入っているだけあって、葉っぱも食べられるとのことで、先端のチビブロッコリーのような花蕾の部分に茎の部分と併せて、収穫したほとんどの部分が食用可能とされ、味は葉っぱまでブロッコリーの風味がして美味しく、栄養価はケールのように高いという良いとこどりの野菜という評価がなされています。
実際にうちで穫れたケロッコを家族にも料理してもらいまして、食べた感想はブロッコリーと同じ食味で葉っぱまでおいしいとのこと。
飲食店経営の知り合いに将来的な関係を築けたらとメニュー提案をしてみたりもしましたが、総じて前向きな返事をいただけております。
ただ収穫時期が遅れるとブロッコリー同様、硬くなってくるのかなと感じておりますが、収穫適期にきちんと収穫を続けることでおいしいケロッコ(アレッタ)をご提供できそうです。
ブロッコリーのような味でケールのように高い栄養素が得られる、そんなケロッコは今後の有力な栽培作物候補となっております。